運営者の雑感 日本代表

アジア杯2027、宮本会長の「簡単じゃない」――11月中旬を待つ間に気になる二つの代表

サウジアラビアでの開催は難しいとの見方を示した宮本会長。アジアカップ2027が延期されたら、森保監督から大岩監督への交代はどうなるのか。10月22日には外務省が渡航中止勧告を拡大。2028年1月の日本開催U-23大会と重なる可能性もあるなか、二つの代表の準備はどう組まれるのか。

青いマフラーをかけた観客が、夕暮れの静かなスタジアムを後ろ姿で見つめるイラスト。
イラスト: OpenAI

1月のアジアカップを楽しみにしていたのに、いま私が気にしているのは11月の会議です。大会は開けるのか。先が見えず、少し落ち着きません。

本当は、対戦相手や試合の日を思い浮かべてわくわくしたい時期。まず開催を心配しているのは、やっぱり寂しいです。

日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は10月23日、東京都内で開かれたアジアサッカー連盟(AFC)の会議後、サウジアラビアでの開催について「開催は現時点では簡単じゃないというふうには思います」と述べ、開催は難しいとの見方を示しました。大会を開けるかどうかは、11月中旬にタイで開かれるAFC理事会で決まるとの見通しです。(フットボールチャンネル・10月23日)

「11月中旬」と聞いて、ぼんやりしていた待ち時間が、急にカレンダーの上に見えた気がしました。

大会後に森保監督から大岩監督へ交代する予定だからこそ、大会を見たい気持ちに、二人の監督の区切りをどう迎えるのだろう、という思いも重なっています。(JFA)

「現時点では」に残る、11月までの時間

今回の発言は、開催の難しさと、これから判断するまでの見通しを示したものです。延期を決めたという発表ではありません。まだ決まったわけじゃないんだ、と私もいったん落ち着いて読み直しました。

当初発表されている大会期間は、2027年1月7日から2月5日まで。いま話題になっているのは、この日程でサウジアラビアで大会を開けるかどうかです。(JFA・宮本会長コラム、8月14日)

宮本会長は、サウジ側と面談したことも明かしています。サウジ側からは、AFCと連携して大会を開けるかどうかを決めること、その判断には少し時間がかかることを説明されたそうです。(ゲキサカ・10月23日)

「現時点では」という言葉には、いまの状況の厳しさを感じます。同時に、これから集まる情報を待つ余地も残っているように私は受け取りました。判断に時間がかかるという説明を読むと、11月までの数週間は、情報を集めながら開催できるかを見極めるための時間なのだと感じます。

一方、1年延期して2028年に開く案も出ています。これは10月14日にサルマーンAFC会長が可能性として触れたもので、新しい開催年が決まったという話ではありません。(サッカーキング・10月15日)

いつ、どう判断するのかが見えて、私の頭の中も少し整理できました。でも、11月まで待てば、それだけで不安が消えるわけではないですよね。日付のほかに、どうしても気になるのが安全のことです。

選手だけでなく、見に行く人のことも

大会を楽しみにするほど、選手も見に行く人も、安心してその日を迎えられるのかなと気になります。私の目も、ピッチの外へ向くようになりました。

外務省は10月22日、リヤド州、マッカ州、東部州のうち、それまでレベル2(急ぎでない旅行はやめるよう呼びかける段階)だった地域などをレベル3(渡航中止勧告)に引き上げました。現地へ行くのをやめるよう呼びかける情報です。勧告の対象は、街の中だけでなく、州の広い範囲に及んでいます。(外務省・10月22日)

宮本会長も、日本代表を現地へ送り出すかを考えるうえで「一番は安全面だと思います」と述べています。外務省の安全情報も、これまで海外へ人を送り出す判断の大切な材料としてきたと説明しました。(フットボールチャンネル・10月23日)

そして、サウジ側との面談を伝える会長の言葉には、選手だけでなく、サポーターや大会に参加する人たちの安全も含まれていました。(ゲキサカ・10月23日)

私はそれまで、代表の選手たちが試合に出られるかを中心に考えていました。でも、「サポーター」という言葉を読んで、応援に向かう人や、大会を支える人も移動するんだよね、とあらためて思ったんです。試合が始まるまでと、終わって帰るまで。その時間も、大会の一部なんですよね。

そうやって会場に集まる人たちを思い浮かべると、大会の日程と「渡航中止勧告」の文字が、私の中で簡単には結びつきません。楽しみだな、と前のめりになっていた気持ちが、一度立ち止まってしまいます。

開催してほしいという願いは、いまもあります。だからこそ、日付が決まるだけでは落ち着けない。選手も観客も安心して会場へ向かえるよう、どんな安全面の説明が添えられるのかも知りたいです。

森保監督の最後と、大岩監督の二つの仕事

白紙の手帳を挟み、色の違う駒が並ぶ二枚のピッチ図に両手を添えたイラスト。 二つの代表の準備日程を考える気持ちを描いたAI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。

もし大会が延期されたら、監督交代の予定と、五輪世代も率いる大岩監督の日程をどう組み直すのでしょうか。私が気になるのは、二つの代表がそれぞれ準備する時間をどう確保するかです。

JFAは7月23日、森保一監督がアジアカップ終了まで指揮を執り、その後は大岩剛監督が、日本代表のトップチームであるA代表と、ロサンゼルス五輪を目指す若い世代の代表を両方率いると発表しました。(JFA・7月23日)

さらに、宮本会長の公式コラムでは、大岩監督がA代表を率いるのは2027年3月からとされています。「大会が終わったあと」と「3月から」。大会が予定どおりなら、この二つは順番につながるはずでした。(JFA・8月14日)

でも、大会だけが後ろへ動いたら、森保監督の最後の試合はいつになるのでしょう。大岩監督が率い始めるのは、3月のままなのかな。私にはまだ想像がつきません。森保監督の最後を見届けたいし、大岩監督が率いる新しい代表も見たい。どちらも楽しみだから、いつ誰が指揮を執るのかが気になります。

もう一つあるのが、若い世代の大会です。AFCは、23歳以下の選手が出るU-23アジアカップの2028年大会を、日本で開くと発表しています。この大会は、ロサンゼルス五輪に出るアジアの代表を決める予選も兼ねています。(AFC・7月30日)

10月23日の報道では、A代表のアジアカップが2028年1月に延期された場合、日本で同じ時期に開催予定のU-23大会と重なる可能性が挙げられています。あくまで、延期した場合の話です。宮本会長も、監督交代への影響は仮定の話だとしたうえで、さまざまな事情を合わせて考えると述べ、日程の問題には日本側からも案を出したいと話しています。(サッカーキング・10月23日)

二つの代表を一人で率いることの良し悪しを、いま私には決められません。むしろ気になるのは、それぞれの選手が監督と練習し、試合へ向かう時間です。監督の交代日だけでなく、その前後にどんな準備ができるのか。そこまで含めて、二つの代表の予定を見ていきたいです。

次の知らせで、また試合を楽しみにしたい

開催の判断を待つ間も、代表の試合を楽しみにする気持ちは持っていたいです。次の知らせで予定が見えてきたら、私も試合に向けて気持ちを整えられそうです。

監督交代が発表された7月23日、AP通信が配信し、Arab Newsに掲載された記事には、こんな日本代表評がありました。7月の時点での、大会に向けた評価です。

A field of 24 teams has already qualified and Japan are among the favorites. (訳)すでに24チームの出場が決まっており、日本は優勝候補の一角だ。

— Arab News(AP配信)(2026年7月23日)

日本が優勝を目指して戦う姿を見たい。その期待には、私もうなずきます。どんな相手と、どんな試合をするんだろうと考えると、やっぱり楽しみなんです。その気持ちがあるからこそ、開催の行方にそわそわしてしまうのだと思います。

次のニュースを読むときは、まず大会がいつ開かれるのかに目が向きそうです。続いて、安全についてどんな説明があるのか、そして日本代表は誰が率いる予定になるのか。そこが分かるにつれて、私も少しずつ、試合そのものを思い浮かべられる気がします。

森保監督が率いる代表も、大岩監督が育ててきた若い世代も、ピッチでどんなプレーを見せてくれるのか待ち遠しいです。不安はまだ残っています。それでも、試合の日には用事を少し早めに済ませて、飲み物を手にテレビの前へ。「今日はどんな試合になるかな」と、そわそわしながらキックオフを待ちたいです。

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