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U-17女子W杯・日本対フランス展望――初戦5-0の先で気になる「2-0の時間」

U-17女子W杯の日本対フランスは現地10月21日。ザンビア戦で13分に2-0とした後、3点目は72分だった。フランスも初戦を2-0で終え、勝点3で並ぶ。2025年のモンテギュでの対戦、清水和楽と田中愛純香の途中出場を手がかりに、次の90分でどんな攻防が見られるだろう。

夕日の差すピッチで、無地の紺色のユニフォームを着た10代の選手3人が、後ろ姿でグラウンドを見つめる水彩風イラスト。
イラスト: OpenAI

5-0で勝ったザンビア戦。フランス戦を前に私がもう少し目を向けたいのは、13分から72分まで続いた「2-0の時間」です。点が動かないときのプレーにも、次の試合で見たいことがありそうです。JFA公式記録

現地10月18日の初戦で5点を取れたのは、素直にうれしい。白井貞義監督も、相手の体の強さに苦しみながら勝った選手たちをたたえていました。その言葉に触れると、点差だけでは分からない難しさもあったのだと感じます。ゲキサカ

次は現地10月21日、ラバトで迎えるグループD第2戦のフランス戦です。JFA公式日程 攻め切れないときに、周りの選手はどう助けるのか。途中から入る選手は、どんな変化を生むんだろう。そんなところにも気づけたら、うれしいな。

13分から72分まで――2-0のまま進んだ時間

体の強い相手に苦しんだ、という白井監督の言葉が頭に残っています。2-0のまま進んだ時間、選手たちはどうやってボールを動かし、プレーを続けていたんだろう。フランス戦でも、前へ進めないときの味方同士の助け方が気になります。

9分に栗田七海が先制し、13分には相手のオウンゴール。前半を2-0で終え、清水和楽の追加点は72分でした。JFA公式記録 ただ、得点の間隔だけで、その間ずっと相手に押されていたとは言えません。監督の言葉も、試合全体への振り返りです。

背番号8の松下遥蘭は、MF(ミッドフィールダー=中盤の選手)として先発し、ハーフタイムに大田ありすと交代しました。JFA公式記録 ザンビアのサッカー媒体ZamFootは、試合前に松下を紹介し、こんな見立てを載せていました。

Her composure in possession and ability to disrupt opposition attacks could prove important in controlling the midfield battle. (訳)ボール保持時の彼女の落ち着きと、相手の攻撃を断ち切る能力は、中盤の主導権を握るうえで重要になるかもしれない。

— ZamFoot(2026年10月18日)

落ち着いてボールを持つことと、相手の攻撃を止めること。その両方に触れているところに、私はうなずきました。試合前の評価なので初戦の出来を示すものではありませんが、次に見る楽しみが一つ増えます。

前へのパスが出せなければ、横や後ろに受け手が現れるか。ボールを失ったら、近くの味方がどう助けるか。私が見たいのは、その小さな動きのつながりです。

66分からの清水和楽――フランス戦でも途中出場の変化を見たい

芝生に並ぶ青い駒とベンチ上の朱色の駒を、白いボールから延びる淡い青の線が結ぶイラスト。 途中出場の選手が加わり、味方とのつながりが広がるイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。

清水和楽が2-0から次の1点を生んだ場面には、途中出場の選手が試合を動かす面白さがありました。フランス戦でも、新しく入る選手と味方のつながりを追いかけてみたいな。

清水は66分に伊藤杏莉に代わって入り、72分に追加点を挙げました。田中愛純香は岸田優花に代わって後半開始から出場し、4-0だった90+6分に得点しています。JFA公式記録

清水は、大田ありすが左のコーナーから蹴ったボールに頭で合わせました。田中は、ピッチの中央付近からドリブルで持ち込んで決めました。サッカーキング

清水のゴールには「やっと3点目!」とほっとしました。一方、田中のゴールはすでに4-0の終盤。それでも前へ運んでいく姿が、気持ちよかったです。

次のフランス戦では、入ってきた選手がどこでボールを受けるのかを追ってみたいです。近くの味方とパスを交わすうちに、前へ進む道ができるのか。それまでとは違う場所からゴールへ近づけるのか。ゴールになる前の変化にも、ワクワクします。

フランスも初戦2-0、監督は内容に満足せず

フランスも、勝利だけで初戦を評価してはいないようです。監督が挙げたのは、ボールの扱い方と守り方の課題。2-0の結果だけでは見えない部分が、監督の言葉に表れていました。

フランスはベネズエラに2-0で勝ち、日本と同じ勝点3で第2戦を迎えます。50分にはベネズエラがPK(キーパーと1対1で蹴るペナルティーキック)を枠外へ外し、その後、フランスが56分にPKで2点目を挙げました。Footofeminin

試合後のFranck Plenecassagne監督は、結果と勝点3には満足する一方、ボールの扱い方と守備には課題があったと話しました。Footofeminin 日本についても、こんな評価がありました。

Le Japon est tête de série, on sait que c’est une très belle équipe que l’on va jouer avec nos qualités, mais il faut que l’on soit à la hauteur de ce que l’on sait faire. (訳)日本はシードチーム(組み合わせで有力なチームとして扱われるチーム)で、とてもいいチームだと分かっている。自分たちの持ち味で戦うけれど、自分たちにできることをきちんと出さないといけない。

— Franck Plenecassagne(U-17フランス女子代表監督)、Footofeminin(2026年10月18日)

「とてもいいチーム」という評価は、ちょっと誇らしいな。でも、日本をほめるだけで終わらず、自分たちにできることをきちんと出さないといけない、と続くんですね。フランスが自分たちに求めているものも伝わってきて、うれしさと緊張が一緒にやってきました。

日本側からは、ゴールキーパーの加登脇心羽が、フランスを強い相手と受け止め、全員で体を張って懸命に動きたいと話しています。ゲキサカ

対戦歴をたどると、2025年4月18日のモンテギュ国際大会では、U-16日本女子代表がU-16フランス女子代表に1-0で勝っています。当時のフランス協会は、前半はフランスが試合の流れをつかんだ一方、日本の守りを崩すのには苦労したと評していました。フランスサッカー連盟公式

今回は別の大会で、U-17同士の対戦です。前年の1-0で今の力関係を決めず、ボールを持ったときも、相手に攻められたときも、両チームがどう向き合うのか。そのやり取りをじっくり味わいたいな。

首位を争う一戦で、このチームの次の表情を見たい

勝ってほしいな、と思います。同時に、うまくいかない時間の後で、どんなプレーを選ぶのかも見届けたいです。初戦を終えた今、私のフランス戦への気持ちは、その二つが並んでいます。

日本対フランスは現地10月21日、ラバトのWomen's Football Complex Pitch2で行われる予定です。どちらも勝点3で迎えるので、グループの首位争いに関わる一戦です。JFA公式日程・FIFA公式プレビュー

日本は2025年大会の準々決勝で北朝鮮に1-5で敗れ、ベスト8でした。JFAワールドカップヒストリー もっと先までこのチームを見ていたいな、という気持ちはあります。けれど、前年の結果に今の選手たちの思いを重ねすぎず、まずは目の前のフランス戦に気持ちを戻します。

点が入らない時間が続いたら、私もそわそわして、時計ばかり見てしまいそうです。そんなときは、少し視線を広げてみようかな。ボールを持つ選手のそばに誰が来ているか、途中から入った選手が誰とやり取りしているか。ゴールを待つ間も、そうした動きを追う時間にしてみます。

もう一度パスを受けられる場所へ動く姿や、困った味方のそばへ駆け寄る姿。ゴールが決まった瞬間に喜ぶのと一緒に、「その前のあの動きもよかったね」と言えたらうれしいです。

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