運営者の雑感

9月23日の天皇杯3回戦、J1勢6クラブが全勝。それでも簡単ではなかった16得点2失点

G大阪の5発、柏の4発、町田が同点直後に返した一撃、神戸と京都の終盤弾。9月23日の天皇杯3回戦は、同じ勝ち上がりでも中身がまるで違いました。先発を大きく替えた一夜に何が起き、どこで足元が揺れたのか。6試合それぞれの表情を、もう一度たどります。

雨と夕日が分かれるピッチで、6人の選手が中央のボールと光る門に向かって走るイラスト
イラスト: OpenAI

9月23日に行われた天皇杯3回戦の6試合は、J1クラブがすべて勝ちました。G大阪は徳島に5-0、柏は今治に4-0、鹿島は甲府に3-1、町田は栃木シティに2-1。神戸は鳥栖に、京都は藤枝に、それぞれ1-0で勝っています。

合計すると16得点2失点。数字だけを見ると、J1勢がきれいに壁を作った夜にも見えます。でも、私の胸に残ったのは「全勝」というそろった結果より、そこへたどり着くまでの違いでした。早い時間から得点を重ねたチームもあれば、終盤まで0-0だったチームもある。同じ丸をつけるには、ちょっと表情が豊かすぎる6試合です。

5得点と4得点、その横にあった二つの失点

G大阪は19分の宇佐美貴史を始まりに、57分に山下諒也、64分にデニス・ヒュメット、86分に池谷銀姿郎、89分に食野亮太郎が得点しました。5人が一つずつ決めた並びには、見ていて素直にわくわくします。終盤にも二つのゴールが生まれ、最後まで攻撃の温度が下がらなかったように感じました。

柏は37分と53分に細谷真大、44分に久保藤次郎、85分に戸嶋祥郎が得点。前半のうちに2点を奪い、後半にも加えた流れに、時間帯をまたいでも途切れない落ち着きを感じました。

一方、鹿島は34分にレオ・セアラ、54分に吉田湊海、62分に大森渚生と3点を先行したあと、88分に甲府の村上千歩にゴールを許しています。町田も22分にミッチェル・デュークが先制しましたが、69分に栃木シティの小池裕太に追いつかれました。その直後、交代で入った小川航基が70分に勝ち越しています。

この二つの失点があるからこそ、16得点の華やかさだけでは片づけたくありません。甲府も栃木シティも一点を返し、最後までJ1側に緊張を強いたように見えました。全勝は事実ですが、6試合すべてが一方通行だったわけではないんですよね。

8人と7人が替わった先発

無地のシャツとスパイクが並ぶロッカールームで、複数の手が中央の白いボールを受け渡すイラスト 選手層の中で役割とボールを受け渡す感覚を表したイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。 9月20日のJ1第8節と比べると、G大阪は先発を8人、町田は7人入れ替えていました。わずか3日後の一発勝負で、かなり大きな変更です。

それでもG大阪では宇佐美の先制後、後半に4得点。町田では同点にされた約1分後に小川の勝ち越し弾が生まれました。入れ替え自体を勝因と決めつけることはできません。ただ、新しく並んだ選手たちが試合の中でつながりを作っていくように見えましたし、必要な場面で前へ出た一歩が、そのままラウンドを越える結果につながりました。

ターンオーバーという言葉は、つい「誰を休ませたか」の話になりがちです。でも私は、「出番を受け取った側が、どんな90分を渡し返したか」まで見ていたいです。先発表の変化だけでは見えないものが、得点した5人の名前や、交代直後の一撃に表れていた気がします。

78分と88分、二つの1-0

神戸は78分にエリキ、京都は88分にエベルトン・マセイオが決勝点を挙げました。5-0や4-0と同じ日に、この二つの1-0が並んでいるのが面白いところです。

0-0の時間が長くなるほど、私は一つのパスやこぼれ球にも胸がきゅっとなります。神戸は残り約12分、京都は残りわずかな時間でスコアを動かしました。派手な連続得点とは違っても、次へ進むための一点が生まれた瞬間の重さは小さくありません。

特に京都の88分弾には、「今日はこのまま延長へ向かうのかな」と思い始めたところで景色を変えられる、カップ戦らしい驚きがありました。全勝の夜を完成させたのは、大量得点だけではなく、最後までほどけなかった二試合でもありました。

3回戦はまだ続く

9月23日に勝った6クラブはラウンド16へ進みましたが、3回戦そのものはまだ終わっていません。残る10試合は10月7日に行われます。次のJ1第9節は、10月9日から11日の日程です。

だから、この6勝をすぐ次のリーグ戦の結果へ結びつけるより、まずは短い間隔で異なる顔ぶれを組み、異なる苦しさを越えた一夜として覚えておきたいです。大差、競り合い、終盤弾。その全部を含んだ16得点2失点だから、私は「J1勢全勝」の一言だけで閉じるのが、少しもったいなく感じました。

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