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東京V対FC東京0-4、10戦未勝利の重さ――横浜FM戦で見たい「奪った後」の一歩

18分の退場、41分のCK失点、1本にとどまったシュート。J1で唯一まだ勝利のない東京Vのダービーを振り返る。柴戸海と森田晃樹の言葉、クラブが掲げる攻撃像を重ねると、何が気になるのか。終盤の守り方の変更もたどり、10月21日、MUFGスタジアムでの横浜FM戦に目を向ける。

緑のユニフォーム姿の選手がボールを受け、二人の味方が支えに近づく様子を後ろから描いたイラスト。
イラスト: OpenAI

東京ヴェルディ(東京V)は、10人で20分以上踏みとどまったのに、ピッチの角から蹴るコーナーキック(CK)で先制を許しました。耐えていたぶん、その1点が惜しくて、私には苦しさが残ります。

10月17日、味の素スタジアムで行われたJ1第10節。同じ東京のクラブどうしが戦う「東京ダービー」で、東京VはFC東京に0-4で敗れました。Jリーグ公式記録

今季まだ勝てていない東京Vの初勝利を待っていた人たちを思うと、正直、軽く「切り替えよう」なんて言えない。それでも気になるのは、次にボールを奪ったときのことです。受けた選手の近くへ誰が寄り、どう攻撃をつなぐのか。その続きを、私は見届けたいです。

一人少なく、シュート1本――攻め返す時間が遠かった

一人少ないことに加えて、守った後も攻撃につなげる時間がほとんどなかった。それが、私にはこの試合のいちばんつらいところでした。

18分に染野唯月が退場し、ここから東京Vは10人での戦いになりました。Jリーグ公式記録

失点をたどると、41分にアレクサンダー・ショルツ、55分にマルセロ・ヒアン、68分に長倉幹樹、そして90+4分にダニ・ゴメス。前半は0-1で終えましたが、後半に3点を失いました。FC東京公式結果

先制点は、左CKにショルツが頭で合わせたもの。2点目は、ゴールキーパーと1対1で蹴るペナルティーキック(PK)でした。シュートは東京Vが試合を通して1本、FC東京は18本でした。東京V公式結果、FC東京公式結果

1点差で折り返して、後半はどう攻め返すのかなと思っていたところで、開始から10分で2点目。追いかける距離がまた遠くなったように感じました。90分で1本という数字も重い。守るだけでも大変だったと思うけれど、相手のゴールへ向かう場面を待つ時間は、もどかしかったです。

80分に森田晃樹、81分にチョ・ユミンが入りました。Jリーグ公式記録 相馬直樹監督は5-3-1へ変更しました。ゴールキーパーを除き、後ろから5人、3人、1人と並ぶ形です。監督は、10人で残り時間を戦う中で、これ以上失点しないことを前提に守備の人数を増やしたと説明しています。東京V公式試合後コメント

点を取りに出たい。でも、失点も増やしたくない。その判断の難しさは私にも感じられました。それでも、守って手にしたボールを、味方の攻撃につなげる場面がもう少しほしかった。一度守れたら、次は自分たちが前へ進む。その時間の少なさが、最後まで気になりました。

10戦未勝利と残り28試合、どちらも軽く扱えない

緑のマフラーが掛かった日陰のベンチから、柔らかな日差しの中へ空席が続くイラスト。 初勝利を待つ重さと、先に続く時間を表したイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。

初勝利を待つ10試合は、長いです。順位表を見る私も、胸が重くなります。でも、これからチームを作り直していく時間が残っていることまで、見失いたくはありません。

第10節を終えた東京Vは、0勝4分け6敗。勝点4で20位にいて、J1で唯一、まだ勝利がありません。ひとつ勝ってほしい。その願いが、数字を見るたびに強くなります。Jリーグ公式順位表

今季のJ1は、各チームが全38試合を戦います。東京Vは10試合を終えたので、残りは28試合です。川崎F公式・大会方式

その途中で、監督も代わりました。クラブは10月5日に城福浩監督との契約解除を発表し、8日には相馬直樹監督の就任を発表しています。東京V公式・契約解除、就任発表

「まだ28試合あるよ」とだけ言うのは、私は少しためらいます。ここまで勝利を待ってきた時間は、残り試合が多くても短くなるわけではないから。でも、もう今季はこういうものだと決めてしまうのも、早い気がするんです。次の試合を待つ理由は、まだ私の中にあります。

監督を代えてよかったのか、その答えを今すぐ出す気持ちにはなれません。次の90分で何が変わり、これまでの何が受け継がれていくのか。勝ってほしい気持ちと一緒に、東京Vに大切にしてほしいものにも目を向けています。

私にとっての「らしさ」は、攻撃に工夫を込める姿勢

私が東京Vに残してほしいのは、攻撃に工夫を込める姿勢です。自分たちでボールを持つ時間に、選手それぞれの考えが見えると、私はわくわくします。

10月19日のFOOTBALL ZONEのコラムで、加部究さんは、長いボールを多用する戦い方への転換に懸念を示していました。クラブの歩みや育ってきた選手の持ち味を考えると、東京Vらしさを損なうことにつながりかねない、という見方です。加部究氏のコラム

苦しいときほど、大切にしてきたものを考えたい。そこには私もうなずきました。でも、新しい監督になって2試合で、積み重ねが失われたとまでは、まだ言い切れない気がします。

柴戸海は、試合の立ち上がりに相手の守備の後ろへ長いボールを送ったのは、意図的だったと説明しています。

チームとしてもそういう戦い方にしていくという話はありますし、そこの共有はできていたと思います。

— 柴戸海、東京ヴェルディ公式サイト(2026年10月17日)

この言葉からは、選手たちが狙いを共有して、新しいやり方に取り組んでいることを感じます。その挑戦も、私は受け止めたいです。

一方、森田晃樹は、ボールを落ち着かせて時間を作ることが足りていないと話し、その役割を自分が担いたいと述べています。東京V公式試合後コメント

クラブが新監督の就任時に掲げた目標にも、相手のゴールに近い場所からボールを奪いにいく守り方の整理と、そこで奪って素早く攻めることがありました。さらに、相手の陣地でボールを持って攻めることも含まれています。東京V公式声明

森田の言葉とクラブの目標に、自分たちでボールを扱おうとする意思を感じて、少しほっとしました。苦しい中でも、その選手ならではの考えがプレーに出る。そんな「攻撃に工夫を込める姿勢」が、私にとっての東京Vらしさです。次の横浜FM戦で、一瞬でもそれが見えたらうれしい。

10月21日の横浜FM戦、最初の受け手とその隣を見たい

横浜FM戦で私が見たいのは、ボールを取り返した直後の受け手と、その隣で助ける味方です。

次節は10月21日19時、MUFGスタジアムで横浜F・マリノスと対戦します。横浜FMがホームとなる、東京Vにとってのアウェーゲームです。東京V公式試合情報

染野唯月は2試合の出場停止。対象はこの第11節と、10月24日の第12節・アビスパ福岡戦です。Jリーグ公式発表、東京V公式日程 前で攻める選手は誰になるのかな。

私は、序盤に守る時間が長くなる展開も想定しています。そうなったら、危ない場所から安全にボールを逃がす場面があってもいいと思う。すぐに攻められなくても焦らず、前へ出られる機会をどう使うか。ここが気になります。

まずは、取り返した直後のパスが誰に届くか。次に、長いボールを受けた選手が頭や足で近くに落としたとき、味方がそれを拾えるか。それから、急いで前へ送らず、いったんボールを落ち着かせてから攻め直せるか。この三つを追ってみます。

そろそろ初勝利を見たいなあ。その気持ちは強いけれど、ゴールへたどり着くまでの味方同士のつながりも楽しみにしています。一度味方に渡ったボールが、もう一人へ。その続きが少し長く見られたら、思わず声が出ちゃいそう。

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