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広島対京都3-0、柏対名古屋1-3――J1第10節、首位交代の日に残った菅大輝の右足

J1第10節、首位が入れ替わった10月17日。前半を無得点で終えた広島には、どんな危うさがあったのか。一度は同点に戻した柏は、なぜ再び離されたのか。大迫敬介のセーブと両監督の言葉を手がかりに、点差では伝わらない試合の緊張を、17日終了時点の順位表とともにたどる。

日中のスタジアムで、無地の紫色のユニフォームを着た選手が右足でシュートする後ろ姿のイラスト。
イラスト: OpenAI

広島の首位浮上を知ってから振り返ると、48分に菅大輝が右足を振り抜いた場面が、いっそう心に残ります。広島の3得点には胸が弾みましたが、一度追いついた柏が敗れたのはもどかしかったです。私はこの二つの試合を、途中で感じた期待や不安と一緒に振り返りたくなりました。

10月17日のJ1第10節は、広島が京都に3-0、柏が名古屋に1-3。17日終了時点の順位表では、広島が首位に立ち、柏は3位に下がりました。

広島が首位に立った試合でも、前半0-0の間はずっと落ち着きませんでした。

前半0-0から48分へ、菅大輝の先制点でほどけた時間

3-0という結果の中でも、私には先制するまでのひやひやした時間と、菅大輝のゴールでふっと力が抜けた感覚が残っています。点差が開いた試合にも、こんなに落ち着かない始まりがあったんですよね。

エディオンピースウイング広島で14時03分に始まった一戦は、前半を0-0で終えました。Jリーグ公式試合記録

試合後、広島の監督は、立ち上がりにボールを奪われて相手に大きなチャンスを作られ、大迫敬介のセーブに救われたと振り返っていました。私も、あそこで京都に先に決められていたら、と考えると少し怖くなります。まだどちらにも点が入っていない間は、一つのプレーで見える景色が変わってしまう。その緊張は、最後の点差だけでは伝わりにくい気がします。広島公式試合レポート

その時間を動かしたのが48分の菅でした。左サイドから自分でボールを運び、ペナルティエリア(ゴール前の大きな四角で囲まれた範囲)の左側へ。そこから右足を振り抜き、ゴール左下に決めました。ようやく入った、という安堵に、思わず笑顔になります。Jリーグ公式試合記録

しかも、菅はこれが今季リーグ戦初先発で、今季初ゴールです。監督も、出場機会を待つ間に練習で力を尽くしていた姿勢を評価していました。待っていた出番で、試合を動かすゴールまで決めたのがうれしくて、私は思わず拍手していました。アスリートマガジンWEB、広島公式

74分の浅野拓磨から、78分・82分につながったゴール

紫色の袖から伸びた三人の手が一つのサッカーボールを支え、紫のリボンがつなぐ概念イラスト。 先発と途中出場の選手が貢献をつなぐイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。

広島の後半で私が楽しかったのは、途中から出た選手と先発した選手が、得点をつないでいくところでした。浅野拓磨のホーム出場に目を向けていたら、鈴木章斗が決め、その鈴木が今度は加藤陸次樹へ。喜びたいプレーが次々に増えていきました。

64分には加藤が鮎川峻に代わって出場し、74分には浅野がセバスティアン・アレーに代わって入りました。Jリーグ公式試合記録

浅野にとっては、広島に戻ってから、エディオンピースウイング広島で初めての公式戦出場です。広島の監督は試合後、浅野の力強い守備が2点目につながったと評価していました。戻ってきた選手の攻撃を楽しみにしていた私は、守備までほめられていたのは意外で、ちょっと得した気分です。アスリートマガジンWEB、広島公式

78分、その浅野が得点につながるパスを送り、鈴木が左足で追加点を決めます。鈴木はこれで今季リーグ戦8得点目。浅野がホームで得点を助けたこともうれしかったです。そして、最後に左足で仕留めた鈴木も、やっぱり見返したくなります。Jリーグ公式試合記録、サッカーキング

その4分後の82分には、鈴木のパスに加藤が抜け出し、右足で3点目を決めました。さっき決めたばかりの鈴木が、今度は味方の得点を助ける側に。途中から入った加藤までゴールを決めて、私は小さくガッツポーズしてしまいました。Jリーグ公式試合記録

浅野から鈴木へ、鈴木から加藤へ。一人の活躍を喜んでいる間に、次の選手へ目が向く。追加点が入った安心感に加えて、このつながりが見られたことに気持ちが弾む後半でした。

23分に追いついた柏と、もう一度突き放した名古屋

柏の1-3には、一度追いついたからこそのもどかしさが残りました。ただ、名古屋を評価した監督の言葉を読むと、私も少し冷静になります。

三協フロンテア柏スタジアムで19時03分に始まった一戦は、6分に名古屋の内田宅哉が先制。柏は23分、遠藤渓太の得点で追いつきました。早い時間に失点したあとだけに、私はここからどうなるのかと期待が膨らみました。広島の先制点でほっとしたときとは違う、もう一度試合が動き出すような楽しみがありました。Jリーグ公式試合記録

けれど、36分には木村勇大が名古屋の勝ち越し点を決めます。79分には途中から出た山岸祐也にも追加点が生まれ、柏は1-3で敗れました。柏公式試合記録

試合後、柏のリカルド・ロドリゲス監督は、最初の2失点について、その場でのボールの奪い合いに負けたことを挙げていました。攻撃では、シュートにつなげる最後のパスやシュートなど、仕上げのプレーの質が足りなかったという振り返りです。その中で、相手にもこんな言葉を向けています。

そして名古屋さんは今日素晴らしい試合をした。

— リカルド・ロドリゲス(柏監督)、柏レイソル公式サイト(2026年10月17日)

自分たちの課題とともに、名古屋の良さにも触れていたことが印象的でした。監督が奪い合いの場面を挙げていたのを読むと、名古屋はそこで一歩上回っていたのかな、と私は感じます。

柏が一度は同点に戻したので、その後の2失点がよけいに悔しいです。順位表で3位に下がった柏を見て、私はため息が出ました。

勝点23で並ぶ2クラブと、1試合少ない町田

17日を終えた順位表では、広島とFC東京が勝点23で並びました。上位4クラブのうち、町田だけがまだ9試合だった時点の数字です。私は、順位の隣にある試合数にも目が留まりました。

10月17日終了時点の上位4クラブ

順位 クラブ 試合数 勝点 得失点差
1 広島 10 23 +19
2 FC東京 10 23 +13
3 柏 10 21 +5
4 町田 9 20 +12

得失点差は、得点から失点を引いた数です。広島は25得点・6失点で、リーグ最多得点と最少失点。勝点で並ぶFC東京を、この得失点差で上回っています。Jリーグ公式順位表

25得点には攻撃を見る楽しさがあり、6失点という少なさには安心感を覚えます。でも、京都戦で大迫敬介がしのいだ場面を思い返すと、この数字の中にはひやっとした瞬間もあるんですよね。あのセーブも、6失点という数字を支えた一つだったのだと感じます。

町田は18日16時から町田GIONスタジアムで福岡と対戦する日程でした。17日時点で9試合だったのは、この第10節が翌日開催だったためです。Jリーグ公式日程

次も、出番を得た菅のような選手がどんな一振りを見せるのか、誰のパスが味方のゴールにつながるのか。そんな一本を待ちながら、次の試合も楽しみます。

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