toto

totoGOAL3の得点予想は、なぜ見込みを平均へ寄せるのか

当サイトはtotoGOAL3の6クラブに、0点・1点・2点・3点以上の確率を出しています。過去のリーグ戦12,686件で答え合わせをすると、点が少ないと見たクラブほど実際は点を取っていました。その偏りと直し方を説明します。

3試合6チームの得点予想をリーグ平均へ寄せ、4つの得点帯へ変換するデータジオラマ

当サイトでは、totoGOAL3の対象になる6クラブそれぞれについて、「0点・1点・2点・3点以上」の確率を出しています。この数字を出す前に、過去のリーグ戦で答え合わせをしました。すると、全体としては平均より良い一方で、はっきりした偏りが1つ見つかりました。今回は、その偏りと、当サイトが選んだ直し方をお話しします。

totoGOAL3で出している数字

totoGOAL3は、3試合に出る6クラブが、それぞれ何点取るかを「0点・1点・2点・3点以上」の4つから当てるくじです。6クラブすべて的中で1等、5クラブで2等になります。

当サイトの確率は、勝ち・引き分け・負けの確率と同じ得点モデル(両チームに何点入りそうかを計算する統計モデル)から出しています。0-0から大量得点まで、すべてのスコアの確率を計算し、それをクラブごとの得点で足し上げたものです。3点以上は、1から「0点・1点・2点」の確率を引いた残りです。

答え合わせのやり方

検証には、各試合の予想にその試合より前のデータしか使わない、walk-forward(ウォークフォワード)というやり方を使いました。同じ日に行われた別の試合の結果も使っていません。

対象は2021年以降のJ1・J2・J3のリーグ戦です。1試合にはホームとアウェイの2クラブがいるので、数える単位は「クラブ・試合」で、全部で12,686件になります。

採点にはRPS(ランク確率スコア)を使いました。0が完璧で、低いほど良い数字です。4つの区分には「0点より1点、1点より2点が多い」という順序があるので、起きた得点に近い区分に確率を置いていたほど、良い点になる採点です。

比べる相手は「リーグ平均」です。その試合の直前365日に、J1〜J3でホームのクラブとアウェイのクラブが、それぞれ何点取っていたかの割合をそのまま使います。4つに25%ずつ置くだけの予想も、参考に並べました。

まず、平均より良いか

RPS 対数損失 本命の的中
当サイトのモデル 0.1798 1.3125 35.6%
リーグ平均 0.1833 1.3276 36.0%
4つに25%ずつ 0.1959 — —

RPSも対数損失(こちらも低いほど良い数字)も、モデルのほうが良い結果でした。大会別に見ても、J1は0.1799対0.1847、J2は0.1780対0.1825、J3は0.1807対0.1828で、どれもモデルが上回っています。年別でも、2021年から2025年までは毎年モデルが良く、差は0.0016〜0.0051でした。

一方で、本命(いちばん確率の高い区分)の的中率は、35.6%対36.0%で、リーグ平均と変わりません。平均で読むと、たいていは「1点」が本命になります。モデルの本命もそれとほとんど同じくらいしか当たらない、ということです。

モデルが平均より良いのは、本命を当てる力ではなく、4つの区分への確率の配り方でした。当サイトのGOAL3の欄で、本命の的中率を前に出さないのはこのためです。

確率の大きさ別に見ると、両端がずれていた

次に、「言った確率」と「実際に起きた割合」を比べました。4つの区分の確率をすべてまとめて5%刻みの帯に分け、200件以上ある帯から抜き出しました。

言った確率 件数 予想の平均 実際
0〜5% 929 3.8% 7.2%
5〜10% 3,785 7.7% 9.0%
20〜25% 9,048 22.5% 23.0%
35〜40% 10,070 36.5% 36.4%
40〜45% 1,167 42.2% 38.6%
45〜50% 569 47.2% 40.1%

件数の多い真ん中の帯は、ほぼ言ったとおりに起きています。ずれているのは両端です。低い確率は言ったより起きやすく、高い確率は言ったより起きにくい。実際よりも強く言いすぎる「自信過剰」の形でした。

計算の仕組み上、45%を超える確率が付くのは「0点」か「3点以上」だけです。そしてJリーグでは、そのほとんどが「見込み得点が0.8点に届かないクラブの0点」でした。

原因は、見込み得点が端に寄りすぎていたこと

そこで、モデルが見込んだ得点ごとにクラブ・試合を分け、実際に何点取っていたかを調べました。2018年以降のリーグ戦です。

モデルの見込み得点 件数 実際の平均得点 0点の見込み 0点の実際
0.73点(0.6〜0.8) 997 0.91点 48.2% 41.0%
1.10点(1.0〜1.2) 4,707 1.16点 33.2% 31.3%
1.30点(1.2〜1.4) 4,359 1.29点 27.4% 27.1%
2.13点(1.9〜) 843 1.87点 12.2% 16.1%

少ないと見たクラブほど実際は点を取り、多いと見たクラブほど取っていませんでした。0.73点と見た997件は平均0.91点を取り、2.13点と見た843件は1.87点にとどまっています。

一方、得点のばらつき方には問題がありませんでした。どの帯でも、実際の得点の分散は平均とほぼ同じ(0.91点の帯で0.95、1.87点の帯で1.92)です。平均が決まればばらつき方も決まる、素直な形のままでした。つまり直すべきなのは「ばらつきの形」ではなく「見込み得点そのもの」だったことになります。

試した直し方

候補をいくつか、同じ条件で比べました。各年の初めに直前3年分の自分の予想から直し方を学び、その年を採点する、という手順を2021年から2026年まで繰り返しています。

直し方 RPS 対数損失 確率のいちばん大きなずれ 「45〜50%」と言ったときの実際
直さない 0.1798 1.3125 0.071 40.1%
確率全体を平らにする 0.1796 1.3113 0.092 37.8%
見込み得点を平均へ寄せる 0.1790 1.3086 0.030 42.9%
得点のばらつきを狭める 0.1798 1.3126 0.146 40.5%
寄せる+狭める 0.1791 1.3087 0.034 43.0%
見込みの近いクラブの実績を使う 0.1795 1.3111 0.065 39.7%

最初に試したのは、勝ち・引き分け・負けの確率で使っているのと同じ「確率全体を平らにする」補正でした。採点はわずかに良くなりましたが、ずれは直りません。「45〜50%」と言ったときの実際は37.8%で、直さないとき(40.1%)よりかえって離れました。偏りの原因が確率の尖り方ではなく見込み得点にあるので、平らにしても届かなかったのです。

いちばん良かったのは、見込み得点をリーグ平均の方へ寄せる直し方でした。平均は、ホームとアウェイで別々に数えた実際の得点です。学んだ寄せる強さは、どの年もおよそ3割でした。RPS、対数損失、確率のずれのどれも一番良く、6年すべてで対数損失が良くなっています。

4つの区分の平均で見ても、実際の28.9%・36.0%・21.4%・13.6%に対して、寄せたあとは29.6%・35.3%・21.8%・13.4%です。直す前(30.2%・34.7%・21.3%・13.8%)より近づきました。

当サイトのGOAL3の確率は、2026年9月14日から、この補正をかけたあとの数字です。

みんなの投票とは、互角かやや下

2026年のGOAL3のうち30回・180件では、販売終了時点のみんなの投票とも比べました。

RPS 対数損失 本命の的中
みんなの投票 0.1762 1.3173 33.9%
モデル(補正前) 0.1799 1.3235 34.4%
リーグ平均 0.1874 1.3626 35.0%

この30回では、みんなの投票のほうがわずかに良い結果でした。1回6クラブのうち本命が当たった数の平均は、モデル2.07、みんなの投票2.03。6クラブすべてが本命どおりになった回はどちらも0回、5クラブの回はどちらも1回です。

見込み得点を寄せる補正は、この30回だけで見るとRPSが0.1805で、補正前の0.1799よりわずかに悪くなりました。ただ180件は判断に使える数ではありません。2026年のリーグ戦全体(1,578件)では、対数損失が1.3385から1.3305に良くなっています。

この検証で言えないこと

  • みんなの投票との比較は、30回・180件だけです。どちらが良いと言い切れる量ではありません。
  • 検証はリーグ戦全体で行っていて、GOAL3に選ばれた試合だけではありません。選ばれる試合は注目のカードに偏っているかもしれません。
  • 見込み得点の端寄りが、勝ち・引き分け・負けの確率にも響いているかどうかは、まだ測っていません。
  • 直前の負傷者や先発メンバーは、確率に反映されていません。
  • 過去に合っていた直し方が、これから先も同じように合い続けるとは限りません。
  • 購入を勧めるものではありません。totoGOAL3は19歳未満は購入できません。

関連ページ

はてなブックマークに追加