運営者の雑感

鹿島の7得点と、敵地で分かれた明暗。ACLE日本勢5クラブの開幕節雑感

ACLE 2026/27の開幕節、日本から5クラブが同じ週にアジアへ。前半だけで5点が入った夜、タイで一度追いつかれた夜、韓国で先に決めながら逆転された夜。同じ初戦なのに90分の手触りはここまで変わるのかと、画面の前で何度も息をのんだ開幕週でした。

夜のアジアのスタジアムで、中央のボールへ走る5人のサッカー選手を描いたイラスト
イラスト: OpenAI

ACLEの開幕節を見終えて、最初に残ったのは「同じ日本勢でも、こんなに違う90分になるんだ」という感覚でした。9月15日と16日、大差で沸いた夜もあれば、敵地であと少しが届かなかった夜もある。5クラブが並ぶ今季だからこそ、アジアの初戦の難しさと面白さが一度に押し寄せてきました。

鹿島の7得点は、少し笑ってしまうほど鮮やかだった

いちばん驚いたのは、鹿島アントラーズがニューカッスル・ジェッツに7-1で勝った試合です。チャヴリッチが11分、16分、42分に決めてハットトリックを達成し、徳田誉も40分と56分に2得点。19分のオウンゴールも合わせて前半だけで5点が入り、73分には田川亨介が7点目を決めました。

「初戦は慎重に入るもの」という私の勝手なイメージを、気持ちよくひっくり返された感じです。ゴールが重なるたびにスタジアムの空気が軽くなっていくようで、久しぶりのアジアの舞台を楽しむ熱まで画面越しに伝わってきました。

G大阪もホームでコンアン・ハノイに4-1で勝利。宇佐美貴史が29分と67分に決め、58分の土信田悠生、90+3分の角昂志郎が続きました。立ち上がりは少し落ち着かないように見えましたが、先制してから試合の輪郭がはっきりしていく流れが印象に残りました。

神戸の勝利に感じた、敵地の1点の重さ

明るいホームのスタンドと緊張感のある敵地のピッチを対比したサッカーの挿絵 ホームの高揚と敵地の緊張感を対比したイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。

ヴィッセル神戸はタイでポートFCに2-1で勝ちました。10分に小松蓮が先制し、45+4分にオウンゴールで追いつかれたあと、61分に武藤嘉紀が勝ち越し。敵地で一度追いつかれても、もう一度スコアを動かしたところに胸が熱くなりました。

ホームの大歓声に包まれた鹿島、G大阪とは、同じ白星でも手触りがかなり違います。気候もピッチも雰囲気も普段とは異なる場所で、1点を守り切る時間は長く感じられました。アウェイの勝点3は、数字よりずっしり見えます。

京都と柏、悔しさの形も同じではなかった

京都サンガF.C.は韓国・大田に乗り込み、大田ハナ・シチズンに0-1。78分にビクトル・ボブシンの得点を許し、クラブ初のアジア挑戦は悔しいスタートになりました。それでも終盤まで0-0で進んだ試合には、初めての舞台で簡単には崩れない粘りも感じました。

柏レイソルは30分、弓場堅真のゴールで全北現代に先制。しかし48分に追いつかれ、69分に勝ち越されて1-2で敗れました。先に取れたからこそ、結果を見たときの悔しさが大きいです。ただ、敵地で先制点までたどり着いた場面は、この一戦の中に残しておきたい明るさでした。

2試合とも黒星ですが、内容までひとまとめにはしたくありません。京都には終盤まで耐えた時間があり、柏には先に試合を動かした時間があった。その違いを見つめるほうが、残る7試合を楽しめそうです。

5クラブの物語は、まだ一ページ目

今季のACLEは32クラブに拡大され、東西各16クラブでリーグステージを戦います。各クラブは異なる相手とホーム4試合、アウェイ4試合を行い、東地区の上位8クラブが次のラウンドへ進みます。

日本勢の開幕節は3勝2敗。きれいにそろった出発ではありませんでした。でも、7得点の高揚も、敵地で先制を守れなかった苦さも、長い大会の一部です。次はそれぞれが初戦で得た手応えや引っかかりを、どんな90分に変えるのか。5本の物語を追える今季は、忙しいけれど楽しみです。

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