町田対東京V、横浜FC対FC東京――天皇杯ラウンド16、12月が待ち遠しい8カード
天皇杯2026のラウンド16が決定。町田対東京Vの東京クラシック、J2で唯一残った横浜FC対FC東京など全8カードが並ぶ。準々決勝から決勝までは約10日。年末の短い試合間隔と6年ぶりの元日開催に、期待と気がかりが交差する。国立を目指す16クラブには、どんな冬が待つのだろう。
町田対東京Vで目が止まり、横浜FC対FC東京でもう一度止まった。まだ10月なのに、12月の予定が気になってしまう。この2つの対戦と、そこから元日決勝へ続く日程を眺めてみたい。
10月15日、第106回天皇杯のラウンド16、つまり16チームで争う4回戦の抽選が行われ、全8カードが決まった。試合は12月9日に予定されている。JFAの発表
前回王者・町田と東京V。「東京クラシック」が一発勝負に
私が町田対東京Vに引かれたのは、前回王者という町田の立場に、若い世代から続く対戦の歴史も重なっているところだ。「東京クラシック」という名前の背景を知ると、この顔合わせが少し違って見えてくる。
4回戦のマッチNo.77に入ったのは、FC町田ゼルビアと東京ヴェルディ。町田は2025年の第105回大会を制していて、今回は連覇を目指す立場になる。JFAの組み合わせ発表、町田公式の優勝発表
両クラブが対戦の名称を「東京クラシック」と発表したのは2012年3月26日。東京Vの前身・読売クラブの育成組織とFC町田は、中学生年代の日本クラブユース選手権(U-15)の1988年度、1989年度の大会で、2年続けて決勝で対戦している。こうした若い世代での対戦の歴史と、ともに東京を地元とすることが名前の背景にある。東京V公式の名称発表
2年続けて全国大会の決勝で当たっていたなんて、驚いた。私は「クラシック」という呼び名に、子どもたちの代から積み重なった時間を感じる。
町田が連覇へ近づくのか。そして、東京Vはこの一戦でどんなプレーを見せてくれるのか。どちらにも目を向けると、歴史のある顔合わせで次へ進めるのは片方だけ、という一発勝負にそわそわする。
J2で唯一残った横浜FC。22分の1点からFC東京戦へ
横浜FCの名前には、つい心が寄ってしまう。福岡戦でつかんだ勝ち上がりの先に、今度はFC東京がいる。
J1の一つ下のリーグにあたるJ2から、4回戦へ進んだのは横浜FCだけ。マッチNo.75でFC東京と対戦する。Jリーグ公式の3回戦振り返り、JFAの組み合わせ発表 J2の名前が一つだけになったのは、やっぱり寂しい。
横浜FCは、10月7日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた3回戦で、22分に駒沢直哉が決めた1点を守り切り、福岡に1-0で勝った。JFAの公式試合記録 福岡に勝って、次はJ1のFC東京。横浜FCが残っているのが頼もしい。
J1かJ2かだけでは分からない、当日のプレーを見たい。FC東京を相手にどんな場面でゴールへ迫るのか、今からわくわくしている。
川崎対横浜FMも、G大阪対浦和も。8カードを見渡す
2つの顔合わせから視線を広げると、ほかの組み合わせにも目移りしてしまう。全8カードを並べてみると、私の見たい試合はまだ増えそうだ。
| 試合番号 | 対戦カード |
|---|---|
| 73 | ヴィッセル神戸 対 清水エスパルス |
| 74 | 鹿島アントラーズ 対 セレッソ大阪 |
| 75 | 横浜FC 対 FC東京 |
| 76 | 川崎フロンターレ 対 横浜F・マリノス |
| 77 | FC町田ゼルビア 対 東京ヴェルディ |
| 78 | 柏レイソル 対 ファジアーノ岡山 |
| 79 | 京都サンガF.C. 対 サンフレッチェ広島 |
| 80 | ガンバ大阪 対 浦和レッズ |
組み合わせはJFAの発表による。川崎対横浜FMも、G大阪対浦和も、私には4回戦でどちらかが去るのがもったいなく感じる顔合わせだ。
全8試合が12月9日に予定されている。10月15日のJFA発表では会場と開始時刻は後日発表とされ、時間が重なるかどうかはまだ分からない。JFAの開催情報 開始時刻が出たら、町田対東京Vと横浜FC対FC東京の時間が重ならないか、真っ先に確かめそうだ。
12月9日から元日の国立へ。冬のカレンダーが楽しみになった
年末の試合間隔と元日決勝を待つ気持ちを表したイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。
元日の決勝に心が弾む一方で、年末の日程には思わず「こんなに詰まっているんだ」と声が出そうになった。
| 段階 | 開催予定日 |
|---|---|
| 4回戦(ラウンド16) | 2026年12月9日(水) |
| 準々決勝 | 12月23日(水) |
| 準決勝 | 12月27日(日) |
| 決勝 | 2027年1月1日(金・祝) |
日程はJFAの大会要項による。準々決勝から準決勝までは、間に3日を挟む「中3日」。準決勝から決勝までは中4日になる。観る私にはあっという間に次の試合が来るけれど、勝ち進む選手たちは疲れをどれくらい取れるのだろう。
決勝の会場はMUFGスタジアム(国立競技場)。元日の開催は、2021年1月1日に行われた第100回大会以来、6年ぶりになる。JFAの元日決勝開催の発表
新しい年のカレンダーに、早くも決勝の一枠を書き足したくなる。そこに入るのはどの2クラブだろう。
まずは12月9日。あの8カードがどんな試合になるのか、今はその始まりを楽しみにしている。