FC東京4連勝、長倉幹樹の1得点2アシスト――浦和戦3-0と京都対町田0-1雑感
長倉幹樹のゴールとパス、途中から加わった佐藤恵允の一撃は、浦和戦のどこでつながったのか。終盤の1点で決着した京都対町田の90分にも目を向けます。勝点20で並んだ両クラブと、まだ試合数がそろわない順位表。水戸戦とアジアのカップ戦を前に、気になる選手の役割を追います。
味スタも京都も、前半は0-0。同じ勝点3でも、私は胸のほどけ方が少し違うと感じました。後半の3点と、86分の1点。ゴールが生まれた場面から、二つの試合を振り返ります。
10月10日の2026/27J1第9節、FC東京は味の素スタジアムで浦和に3-0で勝ちました。FC東京公式試合結果
京都対町田も前半は0-0。サンガスタジアム by KYOCERAでは、町田が86分に決め、1-0で勝ちました。Jリーグ公式試合記録
点が入るまでは、まだかな、と落ち着かない。FC東京の後半3得点には喜びが重なっていく感じがして、町田の終盤の1点には、ようやく息をつけた気持ちになりました。
順位表を開く前に、まずは長倉幹樹が決めて、仲間へつないだ場面から。
63分の先制から二つのアシストへ、長倉幹樹の受け渡し
長倉幹樹の1得点2アシスト。自分で1点を決め、パスで仲間の二つのゴールを助けたわけですが、私の心に残ったのは、その役割の移り変わりでした。先制した長倉が、今度は安斎颯馬へ、そして佐藤恵允へ。三つのゴールを追うと、得点する楽しさと仲間につなぐ楽しさが続いていました。
前半の無得点を経て、63分に長倉が左足で先制。私はここで、ようやく肩の力が抜けました。最後の3-0という数字を見ると忘れそうになりますが、この一撃まで待つ時間があったんですよね。Jリーグ公式試合記録
その6分後、69分には長倉のパスから安斎が左足で追加点を決めました。長倉は試合後、相手の守備者を見ていると安斎の動きも見えたので、そちらを選んだと説明しています。Jリーグ公式試合記録、FC東京公式インタビュー
さっきまでゴールを決める側だった長倉が、今度は走ってくる安斎へ届ける。その切り替わりを思い出すと、つい頬がゆるみます。長倉の説明を聞くと、得点者だけでなく、パスを出す前に何を見ていたのかにも目が向きます。
85分の3点目も、長倉のパスから佐藤が決めました。この場面について長倉は、体の向きを変えたあとに佐藤の位置を把握できていたと話しています。これで、この日は1得点2アシストでした。FC東京公式マッチレビュー・インタビュー
自分で決めた喜びが、二人の仲間のゴールへ続いていく。私の中では、この日の長倉のゴールとパスはひと続きです。受け取った先で喜ぶ選手が一人ずつ増えていく。そのたびに、私も喜びを分けてもらった感じがしました。
61分からの佐藤恵允、76分の交代で変わった配置
途中出場と交代に伴う配置の変化を表したイメージ。AI生成イラスト(実際の試合場面ではありません)。
途中出場の佐藤恵允が85分に得点者へ加わると、私は思わず身を乗り出しました。76分の交代では、入った選手に加えて、ピッチに残った選手の位置も変わりました。誰がどこでプレーするのかを追う楽しさもあった試合です。
佐藤は61分、俵積田晃太に代わって出場。その24分後の85分に、右足で3点目を決めました。試合の途中から加わって、最後には得点者の一人になる。佐藤のゴールには、出場してからの時間も含めて拍手したくなりました。FC東京公式試合結果、Jリーグ公式試合記録
その間の76分には、石原広教とマルセロ・ヒアンに代わって山田楓喜と仲川輝人が入りました。山田は右側で攻撃を担い、仲川は前線に並ぶ2人の一角へ。安斎颯馬は左サイドバック、つまり守備陣の左側へ移りました。FC東京公式マッチレビュー
交代で入った選手を見ながら、残った選手の位置も追い直す。私はこの動きが面白かったです。同じ名前がピッチにあっても、立つ場所が変わると、次にどこでボールに触れるのかが気になってきます。
一方、松橋力蔵監督は、交代で試合の流れが大きく変わったとは見ていない、と話しています。FC東京公式監督インタビュー
その言葉を読むと、位置が変わった面白さと、試合の流れが変わったかどうかは、分けて考えたいと思いました。佐藤が途中から加わって得点したこと。そして、選手たちが違う位置を担う姿を追えたこと。次に交代があったときは、入る選手の周りで誰が動くのでしょうか。
アウェイの京都で迎えた86分、町田の明本考浩がこぼれ球に詰めた
町田の1-0では、86分に明本考浩がこぼれたボールへ詰めた瞬間、私はようやく息をつけました。終盤まで得点が入らなかった試合で、もう一度ゴールへ足を伸ばす。あの場面に、この勝利の喜びがぎゅっと詰まっていた気がします。
明本は58分、西村拓真に代わって出場しました。そして86分、小川航基が頭で狙ったシュートを京都のゴールキーパー、ハウスが止めると、そのこぼれ球を左足で決めました。Jリーグ公式試合記録
試合後、明本は途中出場で意識していたことを、こう話しています。
流れを変えないといけなかったですし、監督からも『流れを変えてくれ』という指示もありました。
— 明本考浩(FC町田ゼルビア)、FC町田ゼルビア公式(2026年10月10日)
任されていた役割を知ると、私は86分の反応がさらに印象に残ります。指示を受けてから得点するまでには時間があって、小川が狙い、ハウスが止めた先に明本の一蹴りがあった。監督の言葉に加えて、目の前のボールに反応したプレーまで思い返すと、頼もしさを感じます。
シュート数は京都17本、町田10本。そのうち、ゴールの枠を捉えたシュートは両チーム4本でした。FC町田ゼルビア公式試合データ
京都の17本という数字を見ると、町田が失点せずに終えたことにあらためてほっとします。枠を捉えた数は同じ4本でも、相手にそれだけ打たれた90分だったんですよね。私にはこの1-0が、すんなり手にした勝利には見えませんでした。
勝点20で並ぶ町田とFC東京、柏まで1点差
10月10日夜、町田とFC東京は勝点20で並び、首位の柏まで1点差になりました。私はこの近さにわくわくしましたが、第9節はまだ全クラブが試合を終えた時点ではありません。土曜夜の順位と、各クラブの試合数にも目を移します。
10月10日21時11分更新の公式順位表では、1位の柏が勝点21、2位の町田と3位のFC東京が20、4位の神戸が19。得点から失点を引いた差は、町田が+12、FC東京が+9でした。Jリーグ公式順位表
同じ20という数字でも、この日にそこへ届いた場面は違います。FC東京の後半3得点と、町田の86分の1点。ゴールまでの時間を思い出すと、順位表の数字にも、それぞれの試合の表情があるように感じます。
FC東京は今回の勝利でリーグ戦4連勝となりました。私は、この日の勝利が四つ目として加わったことを、素直に喜んでいます。FC東京公式マッチレビュー
同じ時点で、5位の広島は勝点17で8試合、6位の鹿島は勝点16で9試合でした。翌11日には東京ヴェルディ対広島など、第9節の試合が残っていました。Jリーグ公式順位表、第9節の日程・結果
首位から6位までの差は5点。ただ、試合数はそろっていないので、土曜夜の並びは途中の景色として受け止めています。新しい結果が加わったとき、順位表はどう変わるのか。日曜日にも、その続きを確かめる楽しみが残りました。
次はカップ戦、途中から加わる選手にも目を向けたい
次のカップ戦では、途中から入った選手が最初にどんなプレーをするのかが楽しみです。FC東京は10月14日水曜日19時、ケーズデンキスタジアム水戸で、水戸とのルヴァンカップ1stラウンド3回戦を予定しています。FC東京公式試合情報、水戸公式開催案内 町田はアジアのクラブ大会、ACL Twoの第2節でタンピネス・ローバーズと対戦予定。10月15日木曜日、日本時間21時15分に、Jalan Besar Stadiumで行われます。FC町田ゼルビア公式日程発表
土曜日の試合から、水曜日と木曜日の次戦へ。日程を見ると、休む時間の短さは少し気になります。試合が始まったら、その日の顔ぶれと動きから見ていくつもりです。
水曜日の水戸戦を見終えたら、翌日は町田の海外での一戦を待つ夜です。木曜日は21時15分と少し遅い開始。先に用事を済ませて待っておこう、と今から少しそわそわしています。