上田綺世の負傷、板倉滉・三笘薫の現在地――11月の日本対ブラジル戦で見たい連係
11月14日の日本対ブラジル戦を前に、上田綺世の足の負傷が気になる。板倉滉、三笘薫についても所属クラブが現状を説明した。復帰の見通しはどこまで分かっているのか。ニュージーランド戦の4バックや交代選手の働きを手がかりに、パラグアイ戦までの2試合で見たい連係を考える。
アーセナル戦の78分に交代した上田綺世を、次はいつピッチで見られるのでしょう。
リールの上田は、現地時間10月13日の欧州チャンピオンズリーグ・アーセナル戦に先発。ジルーと交代し、チームは0-3で敗れました。リール公式
その後に足の負傷を知って、心配になりました。11月のブラジル戦でも上田を見られるかな、と楽しみにしていたんです。戻る日は気になるけれど、急いでほしくはありません。
日本はシンガポールで、11月14日にブラジル、17日にパラグアイと対戦します。JFA
板倉滉も三笘薫も、所属クラブで離脱が続いています。まずは上田を含めた3人の状態を一人ずつ知りたいです。そのうえで、11月にピッチへ立つ選手たちがどんなふうにパスをつなぐのか、今からあれこれ想像しています。ボルシアMG公式、ブライトン公式
上田綺世の足の負傷、戻る日を決められないもどかしさ
上田のけがは、足の裏にある帯状の組織「足底筋膜」が裂けたものと伝えられています。Le Petit Lilloisが伝えた10月16日の会見では、ダビデ・アンチェロッティ監督は、治療や本人が感じる痛みの経過によって復帰までの期間が変わると説明しています。足底筋膜について(NHS)、Le Petit Lillois
リール公式も、翌17日のブレスト戦の報告で、上田をアーセナル戦で負傷した欠場者として挙げています。リール公式
一方、Foot en Franceには、上田の働きをこんなふうに評価する一節がありました。
le Japonais avait apporté une efficacité précieuse à l’attaque nordiste. (訳)この日本人選手は、北フランスのチームの攻撃に貴重な決定力をもたらしていた。
— Foot en France(2026年10月16日)
現地でも攻撃への貢献を評価されていたのは、私もうれしいです。新しいクラブで上田の良さが伝わっていたんだなと思うと、ここで足を痛めたことが、いっそう残念に感じられます。
同じ媒体は、足底筋膜の断裂であれば、11月の国際試合期間より前の復帰はないとみています。これは媒体側の見立てで、クラブや監督が示した復帰予定ではなく、11月の代表戦の欠場発表でもありません。Foot en France
いつ戻れるのか、私も日付を知りたくなります。予定表に復帰の日を書き込むのは、またプレーできるという知らせが届いてからにしたいです。
板倉滉と三笘薫、同じ「離脱中」でも違う現在地
それぞれ異なる回復の歩みを表したイメージ。AI生成イラスト(実際の選手や試合場面を描いたものではありません)。
板倉には回復が進んでいるという情報があり、三笘には11月の国際試合期間までの復帰を願う監督の言葉があります。同じ「離脱中」でも、上田を含めた3人の見通しをひとまとめにはできません。
ボルシアMGが10月11日に記載した板倉の欠場理由は、左中殿筋の筋繊維断裂。左のお尻の筋肉の一つを傷め、筋肉の繊維が切れるけがです。ボルシアMG公式
16日付の公式会見記事では、回復は進んでいるものの、現地時間18日(日)のホッフェンハイム戦には間に合わないと説明されています。FOOTBALL ZONEが伝えたブレッシン監督の話も、翌週か翌々週に復帰できるか、経過を見るという内容でした。ボルシアMG公式、FOOTBALL ZONE/ライブドア掲載
三笘については、ブライトンが5月25日に、太ももの裏の筋肉であるハムストリングの負傷で手術を受けたと公表しています。ブライトン公式、ハムストリングについて(NHS)
10月16日の公式記事では、ヒュルツェラー監督は11月の国際試合期間までに戻れることを願いつつ、もう少し待つ必要があると説明しています。ブライトン公式
板倉の回復が進んでいると聞けて、少しほっとしました。三笘の復帰を願う監督の言葉にも、思わずうなずきました。どちらも復帰の日が出たわけではありませんが、3人ともブラジル戦に出られないと決めつけるのもやめておきたいです。クラブでの復帰と代表への招集を切り分けて、板倉も三笘も上田も、それぞれのペースで次の知らせを待とうと思います。
塩貝健人と中村敬斗、10月の途中出場の続きを見たい
11月の攻撃で私が見たいのは、ピッチに立つ選手が周りとどうボールをつなぐかです。10月の途中出場を振り返ると、塩貝健人と中村敬斗の次の出番が待ち遠しくなります。
塩貝は10月5日のニュージーランド戦で、78分から出場しました。JFA試合報告
11月も招集されて出場するなら、私はまず、ゴール前へ入っていく動きを追います。どこでボールを受けようとするのか。そのとき、後ろから攻撃に加わる味方とはどのくらい離れているのか。私はついボールばかり追ってしまうんです。今度は少し、ボールから視線を外して、塩貝が触る前の動きも追ってみよう。
中村は同じ試合の64分に入り、71分には左サイドからゴール前へボールを返して、堂安律の得点につなげました。JFA試合報告
中村については、あの最後のパスに至るまでをたどってみようと思います。中央の味方とどうボールを交換して、左からゴールへ近づいていくのかな。もし塩貝と同時に出る場面があったら、ゴール前には何人が入るんだろう。サイドからのボールを、誰がどの位置で待つのかな。
10月の出番を振り返るだけで、次に目を向けたい場面が増えました。テレビの前で、ボールと2人の動きを交互に追う自分が目に浮かびます。
4バックで見たい、瀬古歩夢と伊藤洋輝の周り
守備では、中央にいる瀬古歩夢と伊藤洋輝に加えて、両脇や前にいる味方との距離を見たいです。板倉の回復を待つあいだ、10月に並んだ守備の顔ぶれにも目が向きました。
10月5日のニュージーランド戦で、日本は4-2-3-1で試合を始めました。守備の4人の前に2人、その前に3人、最前線に1人を置く形です。ゴールキーパーの前に4人を並べる守り方を「4バック」と呼びます。この日の4人は右から中野就斗、瀬古歩夢、伊藤洋輝、鈴木淳之介でした。JFA試合報告
11月にもこの4人を並べる機会があるなら、瀬古と伊藤に相手が近づいて、ボールを奪いに来たときのやり取りを追ってみよう。右へ預けるのかな、それとも前の味方へ? 左へ広げる選択もあるのかな。ボールを持つ選手の近くで、誰が受ける準備をしているかが、私の注目点です。
両脇の選手が攻撃に加わって前へ出たとき、中央に残る選手と、その前で守備を助ける中盤の選手はどのくらい離れるんだろう。ボールを取られた直後、互いに動いて空いた場所を埋められるか。危なくなりそうな場所へ、誰が助けに行くのか。
そこで助け合えたら、テレビの前で「今の、よかった!」と声が出てしまいそうです。
11月14日と17日、心配の先にも楽しみを持っていたい
14日の一場面だけで選手の出来を決めず、17日までの2試合を見比べたいです。ブラジル戦で気になったやり取りが、パラグアイ戦でどう変わるのかまで見届けようと思います。
14日と17日の2試合は、国際大会「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」の試合で、会場はいずれもシンガポールナショナルスタジアムです。この大会への参加を発表したとき、森保一監督は、翌年1月のアジアカップで力を発揮するために、この機会を有意義なものにしたいと説明していました。JFA大会発表
同じ組み合わせをもう一度見られたら、選手同士の距離や、パスを出すタイミングはどう変わるのかな。違う顔ぶれなら、どんなやり取りが生まれるのか。
負傷の知らせを読んだときの残念さは、今もあります。それでも、次にピッチで見たい場面を考えていると、私はやっぱり代表戦が待ち遠しいんだなと感じます。
上田も板倉も三笘も、また元気にプレーできますように。招集メンバーが発表されたら、名前を一人ずつ確かめて、見たい組み合わせを一つずつ思い浮かべてみます。