W杯後初のサッカー日本代表31人発表。初招集4人に感じた新しい競争の予感
ワールドカップ後初の活動へ向け、サッカー日本代表31人が発表されました。谷村海那、松木玖生、中野就斗、齋藤俊輔の初招集や復帰組の顔ぶれから、9月・10月の国内4連戦で見たい組み合わせ、新しい競争への期待と気になる点を、試合前の今だからこそ率直に振り返ります。
9月17日、ワールドカップ後初となる日本代表活動のメンバー31人が発表されました。
名前を追っていて最初に感じたのは、「大きく入れ替える」というより、これまでの土台を残しながら選択肢を広げていくメンバーだな、ということ。初招集4人に加えて久しぶりに戻ってきた選手も多く、誰をどこで見られるのか、想像するだけでちょっとワクワクします。
まずは、発表された31人を確認
今回選ばれたのは、GK3人、DF7人、MF/FW21人です。
- GK:早川友基、小久保玲央ブライアン、鈴木彩艶
- DF:板倉滉、渡辺剛、冨安健洋、安藤智哉、伊藤洋輝、瀬古歩夢、鈴木淳之介
- MF/FW:伊東純也、鎌田大地、相馬勇紀、前田大然、谷村海那、堂安律、上田綺世、田中碧、中野就斗、中村敬斗、佐野海舟、熊坂光希、久保建英、鈴木唯人、田中聡、松木玖生、佐野航大、塩貝健人、齋藤俊輔、後藤啓介、佐藤龍之介
ワールドカップメンバーから20人が続けて選ばれ、初招集と復帰組が合わせて11人。知っている顔の安心感と、「この選手を代表で見たかった!」という新鮮さが、ちょうどよく混ざっているように感じました。
反対に、今回名前がなかった選手もいます。ただ、招集外の理由は外から見ただけでは分かりません。負傷やクラブでの立場をこちらで決めつけず、この記事では発表された31人から感じたことに絞ります。
初招集4人、それぞれ違う楽しみがある
既存メンバーに初招集組が加わるイメージ。AI生成イラスト(実在選手の再現ではありません)。
初めて選ばれたのは、谷村海那選手、中野就斗選手、松木玖生選手、齋藤俊輔選手の4人です。
なかでも谷村選手は、今季J1で開幕から7試合6得点。その好調ぶりが数字からも伝わる選手を、代表の舞台で見られる楽しみがあります。得点が欲しい場面でどんな立ち位置を取るのか、周りの選手とどうつながるのかを早く見てみたいです。
中野選手は所属クラブで複数のポジションをこなし、攻守に関われることが評価されています。代表でどこに置かれるのかが、いちばん想像をかき立てられる選手かもしれません。
松木選手はAFC U23アジアカップ優勝を経験し、齋藤選手は昨年のU-20ワールドカップを戦った世代。若い2人が年上の選手たちに遠慮せず、自分の持ち味を出してくれたらうれしいです。初招集だから少しずつ、ではなく、いきなり競争へ入っていく姿を期待したくなります。
復帰組を見ると、代表の幅がぐっと広がった
佐藤龍之介選手と佐野航大選手は今年3月以来、小久保玲央ブライアン選手と安藤智哉選手は昨年11月以来の選出。相馬勇紀選手、田中聡選手、熊坂光希選手も代表へ戻ってきました。
この顔ぶれで個人的に楽しみなのが、中盤の組み合わせです。田中碧選手、佐野海舟選手、田中聡選手、熊坂選手、佐野航大選手、そして松木選手。普段は中央で持ち味を出す選手だけでもタイプがさまざまで、誰と誰を並べるのかによって、試合の表情がかなり変わりそうです。
佐野海舟選手と佐野航大選手の兄弟が同じ代表リストに入りました。同時にピッチへ立つ場面があるかは分かりませんが、つい期待してしまいます。こういう楽しみが増えるのも、新しい活動が始まるときならではですね。
4試合あるからこそ、「試す」と「勝つ」の両方を見たい
今回の活動では、9月24日から10月5日までに国内で4試合が行われます。
| 日付 | 対戦相手 | 会場 |
|---|---|---|
| 9月24日 | ウルグアイ | キューアンドエースタジアムみやぎ |
| 9月28日 | ベネズエラ | エディオンピースウイング広島 |
| 10月1日 | エクアドル | 横浜国際総合競技場 |
| 10月5日 | パナマまたはニュージーランド | 国立競技場 |
4試合も見られるのは素直にうれしいです。一方で、間隔はかなり短く、全体練習の時間も限られます。全員を同じ条件で試すのは簡単ではなさそうです。
森保一監督は、目の前の勝利を目指しながら、戦術と選手起用でもチャレンジしたいという考えを示しました。だったら私は、これまでの形を整える試合だけでなく、組み合わせがうまくいかずに少し苦しむ時間も含めて見てみたいです。親善試合だから結果は二の次、という意味ではありません。勝ちに行く中で、新しい選手がどこまで自分を出せるのか。その両方が見たいです。
「新しい代表」は、全部を新しくすることではない
初招集の名前を見ると、どうしても新しい選手ばかりに目が向きます。でも、今回の31人を眺めていると、本当の見どころは新旧をどう混ぜるかにある気がします。
久保建英選手や堂安律選手、鎌田大地選手、冨安健洋選手たちがつくってきた基準の中へ、初招集と復帰組が入る。そこで遠慮せずに違いを見せられれば、チーム全体の競争も自然と熱くなるはずです。
31人の発表は答えではなく、ここから始まる4試合のスタートライン。どの試合で誰に最初のチャンスが巡るのか、メンバー表を眺める時間からもう楽しいです。誰が次の中心になるのかを今から決めつけず、まずは新しい組み合わせに驚かされるのを楽しみに待ちたいと思います。